カウンター越しの恋

2019年11月12日

わずか数十センチのカウンターの先にいるあなたへ。思いよ、届け。

カウンター越しに思いをよせる三組の男女の恋を綴った短編恋愛小説集。

カウンター越しの恋

短編恋愛小説集

カウンター越しの恋
風富来人
ぺんちん
フリー写真素材ぱくたそ

電子書籍     :148円(税込)
紙本(文庫サイズ):500円(税込)
フォーマット:Kindle/紙本(86ページ)

《STORY》

わずか数十センチのカウンターの先にいるあなたへ。
僕の、私のあふれるほどの思いを伝えたい。
カウンター越しに思いをよせる男女の恋を綴った短編恋愛小説集。

《MOVIE》

【短編恋愛小説集】
カウンター越しの恋PV

《本書の特徴》

短編恋愛小説を3編収録

カウンター越しに思いをよせる三組の男女の恋の物語を3編収録しています。

書き下ろし小説と執筆秘話を収録

三組の男女のその後を描いた書き下ろし小説と執筆秘話を収録しています。

紙本は挿絵・イメージ写真をフルカラーで印刷

紙本は挿絵とイメージ写真をフルカラーで印刷しています。

《 登場人物とシチュエーション 》

七十六番の彼

登場人物:
安西昇(あんざいのぼる)
河合亜希子(かわいあきこ)
シチュエーション:
コンビニエンスストア

恋のカミカゼ

登場人物:
鈴木誠(すずきまこと)
松本恭子(まつもときょうこ)
シチュエーション:
ショットバー

笑顔が戻った日

登場人物:
土屋治(つちやおさむ)
佐藤紗月(さとうさつき)
シチュエーション:
ハンバーガーショップ

《PREVIEW》
ご興味のある方は今すぐ試し読み。

《七十六番の彼》

 私は今恋をしている。彼の名前は知らない。一方的な私の片思い……。
 彼が私の名前、名前と言っても名字、制服に付けているネームプレートに記された「河合」という名字が彼の視界に入って記憶されているかはわからない。
 彼の年齢は二十代後半から三十代前半くらいかな? 彼については何も知らない。
 いや、彼について唯一知っていることは、彼が愛煙家だということ。
 彼は時折私の前に姿を現し、少しだけの会話を交わす。
「いらっしゃいませ」
「七十六番のたばこを一つください」
「はい、こちらの商品でよろしいですか?」
「はい」
「お手数ですが承認ボタンを押してください」
「はい」
「四百四十円になります」
「はい」
「五百六十円のお返しです。ありがとうございました」
 会話はこれだけ。単なるコンビニでの接客応対。
 だけど、このひと時が私にとってはとても素敵な時間。
 彼の声はとても耳触りが良く、私の鼓膜に甘く優しく響く。

 続きは紙本もしくは電子書籍で。

《恋のカミカゼ》

 月曜日の午後八時、今日も俺はここへやって来た。
 俺にとってオアシスと言える場所。疲れた心と身体をアルコールを飲んでリフレッシュする。
 年季の入った木製のドアを開け俺は店内に入った。
「こんばんは~」
「いらっしゃいませ」
 いつものマスターの声。
「いらっしゃいませ、鈴木さん」
 いつもの恭子ちゃんの声。
 この時間帯には珍しく客は俺一人だけ。カウンター席に腰掛け、マスターから差し出されたおしぼりで手を拭う。
「鈴木さん、今日は何からお飲みになりますか?」
 マスターがにこやかな笑顔とともにオーダーを聞く。
「まずは生ビールを」
「かしこまりました。恭子、生ビール一つ」
「はい」
 恭子ちゃんが操作するビールサーバーからビールがグラスに注がれていく。俺はビールサーバーを操作する恭子ちゃんの姿をぼんやりと眺めていた。
 この店「トミーズバー」には転勤でこの土地に越してきた三年前から通い続けている。
 この店は自宅最寄り駅から自宅までの帰り道の途中にあって通うのに非常に都合が良い。どんなに酔っ払っても自宅には無事にたどり着ける。
 俺は毎週月曜日と金曜日の夜に必ずこの店を訪れる。月曜日の夜に金曜日までのエネルギーを補給し、金曜日の夜にたまった疲れを癒やす。まあ、仕事の憂さ晴らしやうれしいことがあった日は曜日にかかわらず訪れてしまうのだけれど……。
 月曜日の夜は穴場だ。客が比較的少ない。好きな酒をゆっくりと味わえる。もちろん翌日の仕事に差し支えないように飲み過ぎには注意している。
 月曜日の夜の楽しみは恭子ちゃんとのカウンター越しのつかの間の会話だ。忙しくなければ一杯付き合ってくれる。もちろん俺のおごりで。今日は月曜日、今日も恭子ちゃんとのつかの間の会話を楽しみたい。あわよくば、俺の恭子ちゃんに対する思いを伝えたい……。正直に言おう、俺は恭子ちゃんに惚れている!

 続きは紙本もしくは電子書籍で。

《笑顔が戻った日》

 七月二十九日火曜日、いつもと変わらない一日……。
「はぁ……」
「紗月ちゃん、またため息ついてるわよ。笑顔、笑顔」
「すいません、太田さん」
「愛しの彼が来なくなってからしばらくたつものね。またひょっこり現れるわよ」
「そうだといいんですけどね……」
 彼がお店に来なくなってから何日たっただろうか。これまで頻繁に来店していたのに、ぷっつりと来なくなった。彼に会いたい。彼に会えれば、満面の笑顔をお客様にご提供できるのに。今の私の笑顔は作り笑い。心の底から笑っていない……。
 平日は専門学校に行った後、ハンバーガーショップでアルバイトをしている。就職後の勤務時間にあらかじめ体を慣らすためと、自分の夢を実現するための資金作りのために働いている。
 土日はたまに友達と遊びに行くけど、友人の彼氏との惚気話を聞かされたり、友人と「彼氏欲しいなぁ……」という願望を共有しあったりと、刺激の少ない休日を過ごしている。
 彼氏欲しいなぁ……。彼が私の彼氏になってくれないかなぁ……。イケメンだから彼女いるんだろうなぁ……。私の片思いなんだろうなぁ……。
 私の片思いの彼の名前は知らない。
 知っていることは、メガグランデバーガーのセットを毎回注文するということ。ドリンクは必ずホットコーヒー。それだけしか知らない。お客様と店員という関係から恋人関係に発展することはまずないだろう……。
 彼と話がしたい。だけど、彼と私の間には「カウンター」という障害が邪魔をしている。この障害をクリアしなければ、彼と話すことはできない。
 私はレジの前でぼーっとしながら立っていた。すると入口の自動ドアが開いた。私は我に返り、「いらっしゃいませ!」と挨拶した。
 お店に入って来たのは私が片思いをしている彼だった。

 続きは紙本もしくは電子書籍で。

《DETAILS》
商品詳細

タイトルカウンター越しの恋
著者風富来人
ぺんちん
フリー写真素材ぱくたそ
発行日2017-03-25
発行者風富来人
販売価格電子書籍:148円(税込)
紙  本:500円(税込)
フォーマットKindle/紙本(86ページ)

《MESSAGE》
紙本について

今回、イラストレーターさんに三組の男女の素敵な挿絵を描いていただきました。
当初、紙本は通常のモノクロ印刷での出版を検討しておりましたが、あまりにも素敵な挿絵なので、挿絵のページをフルカラー印刷で出版することにしました。
本編作品とともに挿絵もお楽しみいただけたら幸いです。

《HOW TO READ EBOOKS》
電子書籍とのつきあい方

  • 専用端末がないと読めない?
  • 端末が壊れたら買った本は無駄になる?
  • 何に気をつければいいの?

はじめて電子書籍に触れる人の、よくある疑問に答えます。

電子書籍とのつきあい方

《GET IT NOW!》
以下のストアよりご購入頂けます。

電子書籍:148円(税込)
紙  本:500円(税込)

価格はストアのセールやキャンペーンなどによって変動する場合があります。
配本ストアは以下の通りです。
紙本は風富来人が運営する公式オンラインショップ「風富来人のBOOTH SHOP」でご購入いただけます。

《RELATED WORKS》
既刊作品と新刊予定作品

《著者紹介》

 著者  風富来人(かぜとみらいと)
2011年の秋にふと「小説を書いてみたい」と思い立ち、少しづつ小説を書き始めました。
「小説を書いてみたい」という思いは、いつしか「小説家になりたい! いや、なる!」へ……。
まだまだ未熟で趣味の範疇を出ていませんが、少しづつ作品を書きためています。
2016年、執筆活動を始めて5年目を迎えた頃に気づいた事がありました。
それは、私は「小説家になりたい」のではなく、「小説を書く事が好きなんだ」ということです。
今後も面白い小説、伝えたい事を盛り込んだ小説を書く事を心がけていこうと思います。

 イラスト(表紙・挿絵)  ぺんちん
まんが・イラスト・ロゴ等の制作を手がけるイラストレーター。
イラストレーターさん探しに困っている最中に不思議なご縁で巡り会いました。
オリジナリティとリアリティを兼ね備えた素敵なイラストで本書に彩りを添えて頂きました。


 写真  フリー写真素材ぱくたそ
「使って楽しい!見て楽しい」をキャッチコピーに約26,000枚の高品質・高解像度の写真素材を無料(フリー)で配布しているストックフォトサービス。
本書の写真として使用させて頂きました。


Posted by raito-kazetomi